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: 身体のよみがえり : 教義の詳細について : 天地の造り主、全能の父なる神

聖母マリアの処女受胎

高校生のころの私は、「神はイエスにY染色体を与えた。」と信じていました。 処女受胎は、生物学では「単性生殖」といい、 カエルやゴキブリでは実際に起こります。 しかし、母親だけの遺伝子を受け継ぐために、全ての子供が雌になります。 そこで、神は、聖母マリアの卵細胞にY染色体を与え、 男の子を産ませたと、私は考えました。 つまり、当時私が信じていた神は、映画「ジュラシックパーク」に登場する 生物学者のような存在でした。

現在の私は、加山久夫氏が主張する「誤訳説」の信憑性が最も高いと思っています。 次の文は、文献[4]の109ページからの引用です。

この誕生記事の背後には、紀元前八世紀の預言者イザヤによる 救世主誕生の預言がある。「『見よ、おとめ(アルマー)がみごみって 男の子を産む。その名はインマヌエルととなえられる』」 (「イザヤ書」第七章十四節)。

アルマーはしかし、「若い女」というほどの意味である。 ところが『旧約聖書』がギリシャ語に訳されたとき、 処女をさすパルテノスがあてられたのである。 つり、処女降臨は不正確な翻訳にもとづくというわけだ。



naota 平成20年2月12日