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キリスト教と社会主義

私は、以前から、キリスト教と社会主義は矛盾しないと、考えていました。 マルクス、エンゲルスらが、たまたま唯物論者であったということが、 宗教と社会主義が対立する理由になるべきではありません。 本来、神を信ずるかどうかと、経済政策とは、別々の問題です。 神を信ずる社会主義者がいても、神を信じない資本主義者がいても、 何も矛盾はしません。

この文書を皆さんが読むころには社会党がどうなっているか解りませんが、 社会党元委員長の石橋政嗣氏が、次のように述べています[9]。

社会主義は終焉したというが、 終止符が打たれたのは共産党の独裁であり、 計画経済や生産手段の国有化である。 本来の目的である人間解放、すなわち搾取、差別、疎外、環境破壊、 抑圧、侵略、戦争など一切の非人間的なあり方を、 人間社会から除去しようという点は、 ますます緊急かつ重要性を増しているのだ。
この主張は、キリスト教が、社会の見張り役として主張すべきことと、 全く同じだと思います。



naota 平成20年2月12日